神棚と棚板
棚板は神棚を飾るのに欠かせないものです。
神棚の一部として普段はあまり意識することはありませんが、棚板にも大切な意味があります。
神棚にとって棚板がどのような存在であるのかを考えるとともに、購入の際のポイントなどについてまとめてみました。
棚板とは
神棚とは、一般的に日本の神様や仏教と習合した神様をおまつりするための小型のお宮のことさします。
本来の神棚は、お宮とお宮を置くための棚の両方を含んだ名称で、棚そのものを神棚ということはありません。
棚をさす言葉としては「棚板」という名称が使われています。
神棚がをおまつりする場所は、粗末にならない清浄な場所で、東向きか南向きにおまつりするのが良いとされています。
また大人の目線よりも高い、少し見上げるくらいの位置に設置するのがよいといわれており、高い位置に神棚を置くために取りつけるのが棚板になります。
壁に取り付ける場所がなく、箪笥の上などに神棚を飾る場合でも、神棚の下に棚板を敷くようにするとより丁寧になります。
棚板の取り付けと神棚飾り
棚板の取り付けについてですが、鴨居などを利用して取り付けられたものをよく見かけます。
棚板はセットになってホームセンターなどでも販売されていますが、自分で作ってもよいでしょう。
そもそも棚板とは板で棚を作る事です。
そして、棚板はそこが神様の聖域であることを表すためのものでもあります。
できるだけ棚板を設置することが望ましいでしょう。
棚板ができたら、上にお神札を納めたお宮を飾っていきます。
このお宮は神社の神殿を模った造りになっていることから社とも呼ばれているようです。
そして、神具と呼ばれる神様にお供えする道具類を神棚の手前に配置します。
更に神様の神域を守るために神棚にしめ縄を取りつけます。
しめ縄とお神札はお正月を迎える時に新しいものに替えるようにします。
榊を飾る場合は榊が枯れる前に新しくするようにしましょう。
棚板の種類
軽く触れておきましたが、棚板は組み立てればいいようにセットでホームセンターなどで販売されています。
もちろん神棚を取り扱っている神具店などの専門店で購入することも可能です。
種類や大きさもさまざまなようですが、基本的におまつりする予定の神棚の大きさに合わせなければなりません。
神棚同様おまつりする部屋に見合った大きさのものを選びましょう。
棚板を取り扱う販売店を見てみると、棚板にもさまざまな種類があるようです。
シンプルなものから雲板付きのもの、彫刻を施したものなどがあり、値段もそれぞれ違います。
今はインターネットでの通信販売を行っているところも数多くあるので、他店との比較も簡単ですし、寸法もきちんと表示されているのでじっくり検討することが可能です。
余談ですが、神棚を購入する場合、棚板を先に購入または制作してしますと神棚の大きさが制限されてしまうので、棚板を用意すのは神棚が決まってからのほうがよいそうです。