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神棚へのお供え

神棚へのお供えの画像

どの家庭においても、神棚をおまつりするのに神棚だけをただ飾っているという家はないと思います。
神様にはお食事ともいえるお供え物を差し上げてお参りするのが礼儀です。
では、神様にはどのような物をお供えしたらよいのでしょうか。

神棚にお供えをするのは

神棚を家庭でおまつりして毎日お参りするということは、家に神様をお迎えして家庭のまつりを行うということです。
神社でおまつりを行う際には必ずお米やお野菜、お魚やお神酒などさまざまなお供え物を献供します。
このお供え物は神様のお食事にあたります。
私たちが毎日食事をするのと同じように、一日の始まりである朝に神様にもお食事を差し上げてお参りするというわけです。
この毎日のおまつりを神社ではお日供祭(にっくさい)といいます。
神棚におまつりしている神様に対しても同じです。
しかし、神社でのお供え物のように毎日全部のお供え物を新しいものに替えてお参りするのは一般の家庭では大変なことですので、自分で毎日欠かすことがないように、できる範囲で行うとよいでしょう。

どのような物をお供えするのか

家庭や事務所などにおまつりしている神棚には具体的に何をお供えしたらよいのでしょう。
まずはお米、お神酒(おみき)、お塩、お水が基本になります。
このうちお水だけでも毎朝お参りの前に新しくしましょう。
他のお供え物は毎日でなくてもよいので、適宜新しく替えるようにすれば問題ありません。
お米は洗米をお供えしても炊いたご飯をお供えしても構いません。
炊いたご飯をお供えするのであれば、朝にご飯を炊いた日にお供えするようにしてもよいでしょう。
お神酒は毎月一日と十五日にお供えするというご家庭もあるようです。
他にもお祝い事などの特別な時には尾頭付きの魚や果物をお供えしたり、四季の初物(その季節に初めてとれた物)が手に入った時や到来物などは、まず自分たちが食べる前に神棚にお供えしてから家族で頂くようにしてもよいでしょう。
神様にお供えしたものは「お下がり」といって、お下がりを頂くことは神様のお力をわけていだだくという意味があります。

お供え物の配置

お供えの仕方についてですが、三方や折敷にお供え物を置いて神棚の前にお供えします。
置く位置は神棚に向かって中央にお米、右側にお塩、左側にお水です。
お神酒がある場合は一番奥にお神酒を左右一対、中央にお米、手前右側にお塩、左側にお水と配置します。
このときお神酒の入った瓶子とお水の入った水器のふたは外しておきます。
また、お供え物を置く三方や折敷の向きはどちらも縁に継ぎ目がある方を手前にして置きます。
お供えに使用される神具にも大きなものや小さなものがあるので、自宅の神棚の大きさに合ったものを選ぶようにしましょう。
もちろんはじめからきちんと神具を揃えなくても、家にある食器などを代用しお供えしても失礼にはあたりません。
気持ちをこめて毎日お参りするよう心がけましょう。