神棚と引越し
人生において引越しの機会というのは多かれ少なかれあることだと思います。
引越しの際の神棚やお神札の取り扱いについては疑問に思うことが多いようです。
また、日本人の引越しに対する考え方についても考えてみました。
引越しの際の神棚について
神棚を設置するタイミングとして、引越しを機に新たにおまつりするという方は結構いるようです。
新居に神棚を置く場合、できれば荷物を入れる前に神棚をおまつりし、お清めしてから入居するのが望ましいようです。
家の引っ越しとともに神棚も移動させるという場合も、やはり神棚を一番に新居に移します。
神棚を移動させたり新たに神棚を設置した場合、神職さんを呼んで清祓いを行わなければならないのかという質問する方が少なくないようです。
これに関しては神社や神職さんによっても考え方が違うようですが、行っても行わなくてもどちらでも問題はありません。
ようするに神棚をおまつりする人の気持ちの問題なので、どちらにするかは自分で判断すればよいことです。
どうしても気になる場合や判断に困ったときは氏神様である神社に問い合わせてみてもよいでしょう。
引越しの際のお神札について
さて、引越しの際のお神札の取り扱いについてですが、神棚を移動する場合には一度中からお神札を取り出し白い紙や布に包んで引越しの前日か、当日の荷物搬入の前に改めて神棚の中に納めます。
引越しにあたって神棚を新しくする場合でも、お神札は引越し前のものを一年間きちんとおまつりするべきですので、粗末にならないように新居に持っていきます。
引越し先によっては氏神様にあたる神社が変わる場合があります。
そのような場合は、今おまつりしている氏神様のお神札は神社にお納めするのがよいでしょう。
そして、引越し後にでも新しい氏神様のお神札を受けて神棚におまつりしましょう。
前の氏神様のお神札は、新たな氏神様のお神札を受ける際に神社にお納めしても問題ありません。
引越しの吉日と方位について
神棚やお神札の引越しについても気になるところではありますが、引越しを行う本人にとっても大きな転機となります。
気にしないという方もいるでしょうが、暦などを見ると引越しするのによい方角や日取りがあるとされています。
お祝い事などでもそうですが、六曜を気にする方は多いと思います。
引越しに関しても大安・友引は日がよいということから特に人気が高いようです。
方角に関しては一年のうちの吉凶方位(歳破や五黄殺など)があり、これによって引越ししてはいけない方角と引越しに最良の方角を出します。
引越しはそれ以降の運勢を大きく変えるという考え方もあり、人によっては方角や引越し日を重要視するようです。
とはいっても方角を気にすると引越し先の物件も限られてしまします。
気持の問題である部分も大きいと考えられるので、神社で方位除けや厄除けのお祓いを受けるというのも手段の一つとして考えられることかもしれません。