家相から見る玄関
家の入り口である玄関の位置は、家相学において大変重要視されています。
また、玄関の方角をきちんと考えること以外にも玄関から入った間取りについても十分考慮が必要なようです。
ではどのように玄関の間取りを考えたらよいのか見てみましょう。
玄関の位置
玄関は家族やお客様が出入りする場所です。
家相では「玄関は家の顔」といって、方位や場所を大切に考えます。
玄関は家と外の世界との接点ともいえる場所であり、玄関の設置場所によって対外的な関係や、社外的評価などにも影響してくるともいわれています。
一般的に玄関を配置するのによいと考えられているのは東南や南、東方位です。
これは日当たりのよい、明るい場所に玄関を置くことで家全体によい印象を持たせる効果があります。
無理な場合は、北西方位に玄関を持ってきても問題はないようです。
玄関の方位を決めることは、家の間取り全体の流れを決めることにつながります。
家も人と同じで、外見ばかりがよくても中身がよくなかったら魅力に欠けてしまいます。
たとえば、家相を気にするあまり道路からのアプローチが分かりにくかったり、間取りに無理があるのではよい家とはいえないということです。
適度に家相を取り入れ全体のバランスを考えることも大切です。
玄関と階段・トイレの位置関係
玄関は人が出入りする場所であると説明しましたが、実はそればかりではなく自然のエネルギー(気)を取り込む大切な場所であるとも考えられています。
家相では玄関からよい気を取り込んでそれをできるだけ家全体に送ることを考慮して、玄関と階段やトイレとの位置関係についても示しています。
まず階段についてですが、玄関を入ってすぐの位置に階段を置くのは避けたほうがよいようです。
玄関から入った気が二階に流れてしまうという理由があるようです。
他にも、特に子供がいる家庭の場合、玄関から直接二階の自室に上がることができるため、家族とのコミュニケーションの希薄化を招き引きこもりなどを引き起こす原因になり得るという考え方からのようです。
トイレについては、玄関の正面や真上は凶とされています。
家相では玄関は陽、トイレは陰とされ、陽と陰が相争うことになってしまうと考えるからということです。
玄関と門の位置関係
他にも玄関と門の位置関係にも注意が必要です。
家相では玄関と門の位置を正面にすることを避けます。
これは家相の問題ばかりでなく、建物の玄関と門の位置をずらすことによって外部からの見通しを悪くします。
門扉を開けたときに、道路から直接玄関が見通せないほうが防犯上よいと考えられるからです。
また、これは家相からは離れますが、門から玄関までの動線を直線で結ぶよりも、門と玄関の位置をずらしたり、角度をつけることで歩く距離が長くなり広く感じられるという利点もあるようです。
家相には現代においては迷信と捉われがちなものがあることも否めませんが、方角の吉凶についてばかりではなく何かしらの根拠があることも多いようです。